日本を活動の拠点として生涯を過ごされたDrダリル・ビーチは、患者さんにとって優しく、また診療チームが質の高い治療を提供できるような診療所を設計され、標準規格の診療所が全国で100軒近く開設されました。「ア」という字は、①最もラクに発音できる音であり、②あいうえお順ではカタカナの「ア」が電話帳の先頭に記載されるので、患者さんが見つけやすいという理由で、この標準規格を備えた歯科医院を、ア歯科と名づけられました。

リラックスした患者と、医師の最適な治療姿勢

患者様には横たわって最もリラックスした体勢で治療に臨んでいただき、極めて精密な作業が要求される医師とアシスタントは精密な指のコントロールと視線が確保できる「pd」と呼ばれるシステムを採用しています。

不安を取り除き安心して治療に臨める落ち着いた院内設計

Dr.ダリル・ビーチの設計による患者さんに優しい院内設計が施されています。安心して治療を受けて頂ける様ゆったりとした空間。 治療に対する恐怖心や不安を最大限取り除ける様、障子を使ったり、丸みを帯びた空間、自然な木の雰囲気で院内を演出しています。また、目が見えない人でも、安全に歩けるような形状やレイアウトを採用しています。

Dr.ダリル・ビーチについて

Dr.ダリル・ビーチ Dr.ビーチは、1952年に横須賀海軍病院に赴任して以来、日本を活動の拠点として生涯を過ごされました。日本大学歯学部の臨床教授として歯学教育を改革され、高速ハンドピースや診療チームの導入に始まり、術者は座位、患者は水平診療台に横たわるという位置関係を基にした歯科診療システムを開発されました。またWHOの口腔保健専門家パネルの委員として多数のグローバル・プロジェクトにも協力され、数字用語や歯科医院の情報管理ソフトなど、歯科医療における様々なシステムを開発されました。晩年には、医療のグローバル化の構想に取り組んでおられました。(Dr Daryl R. Beach: Feb 1926 – Oct 2016)